ホッピー通りは、浅草寺の境内のすぐ西、浅草花やしきから一本隣の浅草2丁目にある短い路地で、居酒屋が歩道にまであふれ出しています。日よけや透明なビニールカーテンの下にテーブルが並び、どの店でも煮込みの鍋がくつくつと煮え、どのテーブルにもホッピー。自分で焼酎を割って飲む、アルコール度数の低い麦芽飲料です。安くて、にぎやかで、明るいうちから開いていて、浅草でいちばん地元の人と同じように食べられる場所です。
路地の長さは約100m。地元の人は「煮込み通り」とも呼び、それが何を頼めばいいかを教えてくれています。
そもそもホッピーとは
ホッピーは通りの名前である前に、飲み物の名前です。1948年に東京・赤坂でホッピービバレッジが発売したもので、最初から割り材として作られました。ビールと同じく麦芽とホップから造られますが、アルコール度数は約0.8%にとどまるため、日本の法律上は清涼飲料水です。そのまま飲むと薄いラガーのような味。もともと単体で飲むためのものではありません。
飲み方は、クセのない甲類焼酎で割ること。メーカー推奨の割り方で約7%になります。実際には居酒屋が焼酎を注ぎ、ホッピーをどれだけ足すかで濃さを自分で調整します。軽さも魅力で、100mlあたり約11kcal、糖質1.7g、プリン体ゼロ。健康を気にする常連に好まれる大きな理由です。
ホッピーには白(元祖、ラガー風)と黒(色が濃く香ばしい)があり、ほとんどの店で両方置いています。
頼み方:ソト、ナカ、セット
初めての人が戸惑うのがここですが、30秒で覚えられます。
| 言い方 | 出てくるもの | 頼むタイミング |
|---|---|---|
| ホッピーセット | ホッピーの瓶と、焼酎の入ったジョッキ(氷入りのことも) | 最初の注文 |
| 黒/白 | 黒ホッピーか白ホッピー | 上の注文に添えて |
| ナカ | 焼酎のおかわり(「中身」) | ジョッキは空だが瓶にはまだ残っている |
| ソト | ホッピーの新しい瓶(「外」) | 瓶は空だが焼酎がまだ残っている |
よくある流れは、まずセット、次にナカ、場合によってはソト、それを満足するまで繰り返します。瓶1本でジョッキ1杯以上になることもよくあります。ナカのおかわりには気をつけて。注ぐ量は店によって違い、2杯目、3杯目のナカが多めだと、軽く一杯のつもりが長い夜になります。
通の飲み方は「三冷」。冷やしたホッピー、冷やした焼酎、凍らせたジョッキで、氷で薄めません。ジョッキが霜をまとって出てきたら、その店がきちんとこだわっている証拠です。
料金は各予約サイトに表示される最安プランの米ドル表示で、日付や為替で変わります。最終的な金額は予約ページでご確認ください。 料金確認日: 2026年9月28日.
煮込みと、ほかに食べるもの
この路地のほぼすべての店が自家製の煮込みを出していて、それこそがこの通りの存在理由です。多くの店の定番は、やわらかくなるまで煮込んだ牛すじ煮込み。もつ煮を出す店もあります。どの鍋も少しずつ味が違うので、2軒食べ比べるのが楽しみ方。「三幸」という店は、煮込みにカレー粉を加えることで知られています。最初は2人で1皿から。見た目以上に濃厚です。
煮込み以外は、東京の居酒屋の定番メニューです。焼き台で焼く焼き鳥やもつ焼き、刺身、唐揚げ、ポテトサラダ、お新香、冷奴。魚屋がやっている店は魚がいい。「ととや」は1871年創業の魚問屋が営む店なので、刺身を頼むならここです。
最近のメニューを見ると、ホッピーセットがおよそ500円〜650円、煮込みが1皿約500円〜850円。値段は店ごとに決めていて、ほとんどの店が壁に貼り出しています。2人で煮込みを分け、串を何本かとセットを2杯ずつ頼んでも、今半の夜のコース1人分よりずっと安く収まるはずです。
路地の店
路地で目にする老舗の名前を挙げます。営業時間はおおよそで、変わることもあります。1軒が閉まっていても、隣の店が同じ役目を果たしてくれます。
| 店 | 住所 | 名物 |
|---|---|---|
| 居酒屋どん | 浅草2-3-17 | 牛すじ煮込み |
| 三幸 | 浅草2-3-18 | ほんのりカレー風味の煮込み |
| もつくし | 浅草2-3-16 | もつ焼きと煮込み。ビニールの下の路上席 |
| ととや | 浅草2-4-13 | 1871年創業の魚問屋の魚。早い時間から開く店のひとつ |
| 鈴芳 | 浅草2-5-1 | 生ホッピー |
私たちのアドバイス。座る前にまず路地を端から端まで一度歩き、ツアー客ではなく地元の人が座っているテーブルを見つけて、そこにならいましょう。通りから呼び込みをしてくる店もたいてい悪くはありませんが、いちばんということはめったにありません。
初めての人のための手順
- 路地を端から端まで一度歩きます。2分で済みます。
- 空いている路上席があり、店先に煮込みの鍋が見える店を選びます。
- 座ってメニューが来たら、ホッピーセット(白か黒)と、テーブルに煮込みを1皿。
- 隣のテーブルが何を食べているか見てから、串や冷たい一品を追加します。
- ジョッキが空になったら「ナカ」、瓶が空になったら「ソト」。
- 「お会計お願いします」と声をかけ、テーブルかレジで現金で払います。
1軒あたり1時間ほどを見ておきましょう。ひと晩で2軒が地元流のペース。1軒目で煮込み、2軒目で串です。
マナー、現金、細かいこと
- 現金。 現金のみの店が多く、カードが使えるかは店しだい。ひと晩分の現金を用意しましょう。ATMが必要なら、24時間営業のドン・キホーテ浅草店まで徒歩2分です。
- ひとり一品。 1人1杯以上の飲み物と、何か食べるものを頼みましょう。ビール1杯を分け合って座り込むのはルール違反です。
- お通し代。 東京の居酒屋には、お通しと一緒に少額の席料を取る店があります。気になるなら座る前に「お通しありますか?」と聞いてみてください。
- 路上席。 路上のテーブルこそが醍醐味ですが、冬はビニールカーテンで暖かいぶん、けっこう煙がこもります。煙が苦手なら店内の席を頼みましょう。
- きれいに。 ここは近所の人が暮らす、現役の通りです。写真のために路地をふさがず、21:00以降に帰るときは声を小さめに。
- 写真。 通りと自分のテーブルは撮ってかまいません。ほかのお客さんや店の人を撮るときは先にひと声かけましょう。
行くべき時間帯
ホッピー通りは昼から宵の口の通りで、深夜の通りではありません。昼ごろに開く店が多く、9:00ごろから開く店も少しあり(特に週末)、ほとんどは21:00〜23:00に店じまいします。
- 平日14:00〜17:00: 路上席がいちばん取りやすい時間。煮込みも一日かけてじっくり煮えています。
- 週末の昼: にぎやか。浅草寺帰りの日帰り客と常連が入り混じります。
- 平日18:00〜20:00: 王道の時間で、会社帰りの人で最も混み合います。人気店では少し待つことも。
- 21:00以降: 選択肢が減ります。ほかのバーへ移るか、早めに切り上げましょう。
雨でも問題ありません。日よけとカーテンがテーブルを覆ってくれるので、雨の夜にビニールの下で飲むのもまた風情です。

アクセスと周辺
最寄り駅はつくばエクスプレス浅草駅で、A1出口から約1分。雷門そばの銀座線の駅とは別の駅で、そちらからは徒歩約10分です(アクセスガイドを参照)。浅草寺からなら、本堂の境内を西へ抜ければ5分で着きます。
この路地は、浅草の夜の2つのエリアのあいだにあります。すぐ北には浅草花やしき、東へ少し歩けば浅草寺の境内。西と南には昔ながらの歓楽街・六区があり、寄席の浅草演芸ホールや大衆演劇の木馬館があります。おすすめは、先に演芸を見てから煮込み。逆に、16:00に早めの煮込みをつついて、夜席の浅草演芸ホールへ行き、そのあと23:00ごろまで続く浅草寺のライトアップを見に歩くのもいいでしょう。
ツアーに参加するべき?
ホッピー通りで座って飲むのにガイドはいりません。隣のテーブルを指さすだけで通じます。ただ、夜のフード&ドリンクツアーが料金に見合う場面が2つあります。ひとつは、メニューの解読に時間を取られずに、ひと晩で3〜4軒を試したいとき。もうひとつは、表通りの裏にある小さなカウンターバーをのぞきたいとき。こうした店は、ふらりと入るにはハードルが高いものです。地元のフード&ドリンクツアーはここに立ち寄り、Klookのバーホッピングもまさにこういう夜を軸に組まれています。この路地の唯一の本当の難題、つまり手書きの日本語メニューで何を頼めばいいかという問題も解決してくれます。
天ぷらや甘味も含めて、界隈をもっと幅広く食べたいなら、まず浅草のグルメガイドを読んでみてください。
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