地図アプリで「隅田公園 浅草」と入れると、浅草駅から東へ5分、川の両岸に細長く続く緑が表示されます。この緑の帯が、浅草の人たちがひと息つく場所です。約700本の桜、スカイツリーを眺める無料の特等席、スカイツリーまで20分で歩ける歩道橋、そしてお台場行き水上バスの乗船場。入園は無料で門もなく、桜の季節以外の平日の朝なら、ベンチをひとり占めできることもあります。
このページでは、両岸の公園、にぎわう季節、川を渡る・川を下る方法、そしてお金を払う価値のある2つの船、水上バスと屋形船のディナークルーズを紹介します。どちらに乗るかもう決めているなら、私たちが予約するのはこちらです。
料金は各予約サイトに表示される最安プランの米ドル表示で、日付や為替で変わります。最終的な金額は予約ページでご確認ください。 料金確認日: 2026年9月28日.
両岸でひとつの公園
隅田公園は1923年の関東大震災のあと、東京の復興事業でつくられた三大公園のうち最大のものです。書類上はひとつの公園ですが、真ん中を川が流れているので、実際には2つの公園のように感じられます。
**浅草側(台東区)**は、東武浅草駅と水上バス乗り場のすぐ裏から始まり、川沿いを北へ続いています。庭園というより遊歩道で、桜並木、川沿いのベンチ、少年野球場があり、対岸のスカイツリーとアサヒの金色の炎がまっすぐ見渡せます。浅草寺から最初にたどり着くのがこちら側で、境内の東側から歩いて5分ほどです。
**向島側(墨田区)**は約8万㎡とより広く、静かです。いちばんの見どころは、江戸時代にこの地に屋敷を構えていた水戸徳川家の池の名残を生かした日本庭園。こちら側には砂場、すべり台、ブランコのある遊び場が2か所あり、小さな子ども連れならこちらを目指すといいでしょう(ほかのアイデアは子連れ浅草ガイドで)。
両岸の行き来には、吾妻橋や言問橋といった車道の橋もありますが、おすすめはすみだリバーウォークです。
桜:どこで、いつ見るか
隅田公園は東京の東側を代表する花見の名所です。理由は単純で、両岸に桜があり、そのあいだを川が流れているからです。
- 浅草側: 約400本。ほとんどがソメイヨシノで、遅咲きの里桜も混じります。シーズン中は野球場の横で日没から21:00までライトアップされます。
- 向島側: 約300本。いちばんの見どころは墨堤で、枕橋から桜橋までの約1kmに125本の桜が並びます。
見頃は例年3月下旬から4月上旬。浅草側は少し早く、3月中旬から咲き始めることもあります。開花予想は前後に1週間ほどずれるので、何か月も前に見た日付をあてにせず、直前に開花予想を確認しましょう。
上手な楽しみ方は、朝7時か8時ごろ、レジャーシートが広げられる前に浅草側を北へ歩き、向島側へ渡って墨堤を戻ってくるコースです。何度も見たことのあるあの写真、手前にピンクの桜、奥にスカイツリーという構図は、浅草側から対岸を見て撮ったものです。満開の週末の午後は人で身動きがとれないほど。夜になると浅草側のライトアップされた桜の下に、缶ビールを手にした人たちが集まります。それも花見の楽しさですが、写真目的なら避けたい時間帯です。

隅田川花火大会
隅田川花火大会の起源は、1733年の両国の川開きの花火にさかのぼります。1960年代にいったん中止されましたが、1978年に現在の名称で復活しました。例年7月の最終土曜日、19:00〜20:30に開催され、2つの会場で約2万発が打ち上げられます。
- 第一会場は隅田公園のすぐそば、桜橋下流から言問橋上流まで。最寄り駅は浅草、押上、とうきょうスカイツリー、曳舟です。
- 第二会場はさらに南の駒形橋下流から厩橋上流までで、蔵前や両国に近い位置です。
知っておきたいルールは、小雨なら決行、荒天なら中止で順延日はなく、当日朝8:00に実施が決まること。開催日は毎年主催者が発表するもので固定のルールではないので、公式サイトで確認してください。
正直なところ、隅田公園は第一会場の中にあるので、当日の夜は東京でもこれ以上ないほど混み合います。川沿いの場所は朝のうちに埋まり、浅草周辺の駅は最後の一発が上がったあとも長く大混雑が続きます。それを避けて見たいなら、花火観覧プランのあるホテルを早めに予約するか(私たちの浅草のホテルページで紹介している浅草東武ホテルでも販売しています)、離れた場所から小さめの花火を楽しむと割り切りましょう。当日の夜に川を行く食事付きの船は、ずっと前から予約で埋まります。
川の向こうへ:リバーウォーク、ミズマチ、アサヒの炎
すみだリバーウォークは、吾妻橋のすぐ北、東武線の鉄橋の側面に取りつけられた長さ約160mの歩道橋です。無料で、7:00〜22:00に通行でき、自転車は押して渡ります。東武線の線路のすぐ横を歩くので、電車が目の前を通り過ぎるたびに子どもたちが足を止めて見入ります。
渡った先は東京ミズマチ。東武線の高架下にカフェや小さなショップが並び、東のスカイツリー方面へ続いています。東武浅草駅の北口からは橋を渡ってミズマチまで5分、銀座線浅草駅5番出口からは約7分。そのまま高架沿いに進むと、浅草寺を出てから約20分でスカイツリーのふもとに着きます。スカイツリーへ行くなら、これがいちばん気持ちのいい道です。チケットや時間の目安は浅草周辺ガイドでどうぞ。
どの岸からも見える金色のオブジェは、フィリップ・スタルクがデザインした**フラムドール(炎のオブジェ)**です。1989年にアサヒビールのスーパードライホールの屋上に設置されたもので、長さ約44m、重さ360トン。隣のアサヒビール本社ビルは、白い泡ののったビールジョッキをイメージしたデザインです。どちらも吾妻橋を渡った墨田区側にあります。炎のオブジェとジョッキ形のビル、スカイツリーを一枚に収める定番の写真は吾妻橋の浅草側のたもとから撮るもので、いちばん美しいのはブルーアワーです。夕方の散歩コースは浅草の夜ガイドで詳しく紹介しています。

浅草から水上バスで
隅田川は道でもあり、浅草から湾岸へ向かうなら船がいちばん楽しい手段です。東京都観光汽船の水上バスは、吾妻橋のたもとにある浅草乗船場から出ています。銀座線と東武線の駅から徒歩1分、都営浅草線から3分。色も形もそれぞれ違う橋を次々とくぐり抜け、やがて川は東京湾へと開けていきます。

| 浅草から | 船 | 大人 | 小人(6〜11歳) | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| お台場海浜公園 | ヒミコ | 2,000円 | 1,000円 | 約50分 |
| お台場海浜公園 | エメラルダス | 2,000円 | 1,000円 | 約55分 |
| お台場海浜公園 | ホタルナ | 2,000円 | 1,000円 | 約65分 |
| 日の出桟橋 | ホタルナ | 1,400円 | 700円 | 約40分 |
| 日の出桟橋 | 通常船 | 1,000円 | 500円 | 約40分 |
| 浜離宮恩賜庭園 | 通常船 | 1,180円 | 470円 | 約35分、庭園入園料込み |
料金表だけではわからないことをいくつか。
- ヒミコ、ホタルナ、エメラルダスは、漫画家の松本零士がデザインした宇宙船のような近未来的な船です。多くの人がこれに乗りたくて訪れますが、通常船より料金は高め。川を楽しめれば十分なら、日の出桟橋行き1,000円の通常船でも同じ橋をくぐれます。
- 3隻それぞれに毎月の運休日があります。 ヒミコは第2火曜日とその翌日、ホタルナは第3火曜日とその翌日、エメラルダスは第4火曜日とその翌日(8月を除く)。これ以外にも運休日があるので、特定の船に合わせて予定を立てる前に時刻表を確認してください。
- 予約: 公式サイトでは出航5分前まで予約でき、予約した人が先に乗船できます。浜離宮行きは予約できず、浅草乗船場の券売機でのみ購入できます。
- 子ども: 大人は12歳以上。1〜5歳の子どもは大人1人につき1人まで無料です。
行き先はお台場が定番です。お台場海浜公園で降りれば、目の前にビーチ、レインボーブリッジ、ショッピングモールが広がります。片道を船、帰りを電車にするのが王道のプランです。
GetYourGuideでも水上バスのチケットを旅行会社が再販していますが、どの船になるかは保証されず、乗船用のリンクは前日に届きます。ほとんどの人には、公式サイトで直接予約するほうがシンプルです。両者の比較は東京都観光汽船のレビューで詳しく書いています。すべてをひとつのアプリで管理したい人には、GetYourGuideの水上バスチケットもあります。
屋形船:川の上でディナーを
屋形船は、低いテーブルの座敷と軒先に提灯を下げた、屋根付きの伝統的な船です。隅田川を描いた浮世絵でおなじみの姿でしょう。今ではディナークルーズとして運航していて、和食のコースを味わいながら、船は川をゆっくり下って湾へ向かい、また戻ってきます。たいていの夕方には、提灯をともした屋形船が何隻か、出航前に吾妻橋の近くに停泊しているのが見えます。
私たちが選ぶなら、浅草の吾妻橋乗り場から出るGetYourGuideのクルーズです。所要約2.5時間、屋形船の網辰が運航していて、900件以上のレビューがあります。10日前まで無料でキャンセルでき、たいていのツアーより期限が早いので、早めに決めておきましょう。Klookでは、別の屋形船会社の江戸前汽船による同様のディナークルーズを販売しています。2つの予約サイトの比較はGetYourGuideのレビューとKlookのレビューでどうぞ。
コツは、吾妻橋を出るときにスカイツリー側の席をお願いすること、予約前に飲み放題の内容を確認すること、そして事前に食べすぎないことです。

川沿いで過ごす午後のプラン
半日ある友人には、この順番をすすめています。
- 朝は混雑前の浅草寺へ。そこから東へ5分で、隅田公園の浅草側に出ます。
- リバーウォークを渡り、東京ミズマチでコーヒーを飲んでから、スカイツリーまで歩きます(浅草寺から約20分)。
- 吾妻橋を歩いて戻り、アサヒの炎を眺めたら、午後のヒミコかエメラルダスで乗船場からお台場へ。
- あるいはお台場はやめて浅草に残り、ディナークルーズで締めくくるか、もっと手軽にホッピー通りの居酒屋と浅草グルメで夜を過ごしましょう。
雨の日は公園の魅力はほとんどなくなりますが、水上バスは別です。客室は屋根付きで閉じていますし、濡れた橋もなかなか絵になります。
隅田川のディナークルーズを予約する US$101.75〜 · GetYourGuide



