浅草は、東京の昔ながらの食欲が残っている街です。わざわざ都内の反対側から人が食べに来る店は、どれも新しくありません。大黒家は明治の終わりから天ぷらを揚げ続け、浅草今半は1895年から牛肉を出し、梅園の粟ぜんざいの歴史は1854年までさかのぼります。浅草のおいしいものは、そうした老舗と、そのあいだにある安いものの組み合わせです。仲見世の200円の揚げまんじゅう、顔ほどもある320円のめろんぱん、ホッピー通りのプラスチックの丸椅子で食べる牛すじ煮込み。
ここで一食しか食べないなら、伝法院通りで天丼のランチを。丸一日あるなら、午前中はつまみ歩き、昼は座って食べ、夜は飲みましょう。
まずはこのリスト
料金は各店が公表している税込価格です。古い数字しかない場合は「約」と書いています。
| 何を | どこで | 料金 | おすすめの時間 |
|---|---|---|---|
| 揚げまんじゅう | 浅草九重(仲見世) | こしあん200円、ごま250円、栗300円 | 混む前の午前中 |
| 人形焼 | 木村家本店(仲見世) | 箱入り約600円から | 18:00前ならいつでも |
| ジャンボめろんぱん | 浅草花月堂(西参道) | 320円 | 昼前。売り切れまで |
| 抹茶ジェラート(7段階の濃さ) | 壽々喜園(浅草寺から北へ徒歩7分) | 1カップ約450円〜660円 | 昼過ぎ |
| 粟ぜんざい | 梅園 | 1,000円未満 | 寒い日の午後 |
| 天丼 | 大黒家(伝法院通り) | 2,300円〜2,900円 | 11:00の開店時 |
| すき焼き | 浅草今半(国際通り) | 5,390円から(ランチセット) | 予約なしのランチか、予約した夜 |
| うな重 | 駒形 前川 | 約6,300円から | サービス料がかかる前の昼 |
| 煮込みとホッピー | ホッピー通り | 1皿約500円から | 16:00以降 |
料金は各予約サイトに表示される最安プランの米ドル表示で、日付や為替で変わります。最終的な金額は予約ページでご確認ください。 料金確認日: 2026年9月28日.
仲見世と横丁をつまみ歩く
仲見世通りは雷門から宝蔵門まで約250m、87軒の店が並びます。ほとんどはお土産屋ですが、ひと握りの店のためにお腹を空かせて来る人がいます。この通りのルールはシンプル。買ったらその店の前に立って食べ、包み紙は店に返す。お店は歩きながら食べないようお願いしていて、忘れていると店の人が声をかけてくれます。それで通りがうまく回っているので、ぜひ合わせましょう。
浅草九重は本堂側から3軒目。軽い衣で揚げた温かいおまんじゅう、揚げまんじゅうの店です。こしあんが200円、ごまが250円、栗が300円。ブログにはいまだに130円と書かれていますが、気にしないでください。仲見世でおやつをひとつだけ買うなら、これです。
木村家本店は本堂にいちばん近い角にあり、1868年から人形焼を焼き続ける浅草最古の人形焼店です。五重塔、鳩、提灯、雷門の雷さまの形をしています。箱入りは約600円から。焼き型から出たばかりの温かいうちがいちばんです。
浅草きびだんご あづまは、きな粉をまぶしたやわらかい黍団子を5本ずつ串に刺して売っています。江戸時代の仲見世のおやつを再現したものです。値段は何度か変わっているので掲示を確認してください。いずれにせよ数百円です。雷門のすぐ外にある常盤堂は1816年から雷おこしを売っており、作っているところを見られることもよくあります。
仲見世の中ほどを東西に横切る伝法院通りには、高座豚を使ったメンチカツの店浅草メンチがあります。テイクアウトのみで営業は10:00〜19:00(売り切れ次第終了)、1個400円。熱いうちに店の前でどうぞ。

めろんぱん、抹茶、老舗の甘味処
本堂の左手(西側)へ歩くと西参道の入口があり、ここで浅草花月堂がジャンボめろんぱんを売っています。生地は約3時間発酵させ、表面はぱりっと音を立てるほど。値段は320円です(古い情報では220円)。開店は平日11:00、休日10:00で、売り切れたら閉店。本店に行列ができていたら、雷門のそばにも支店があります。
抹茶なら、浅草寺から北へ7分ほど歩いて壽々喜園へ。静岡のななやが手がけるジェラートを、No.1からNo.7まで7段階の濃さで出しているお茶屋さんです。No.7は「世界一濃い抹茶ジェラート」をうたっていて、みんなが写真を撮るのはこれ。1カップ約450円〜660円で、濃いほど高くなります。営業時間は11:00〜17:00ごろと短く、不定休です。
腰を落ち着ける価値のある老舗が2軒あります。梅園は1854年に浅草寺の支院の中の茶屋として始まり、看板は粟ぜんざい。蒸した温かい粟の上になめらかなこしあんがかかっています。1,000円未満で、寒い日にぴったり。舟和は1902年創業の芋ようかんの本家です。1本買って持ち帰るもよし、2階の喫茶で座って食べるもよし。どちらも夕方早くに閉まるので、甘味は夕食後ではなく午後に。
天ぷら:浅草のランチといえば
天丼は浅草ランチの定番で、その定番の店が伝法院通りの大黒家天麩羅です。1887年にそば屋として開業し、明治の終わりに天ぷら屋に転じました。衣に染み込んだ、色の濃い甘辛いタレの天丼で知られています。公式メニューは、海老1本、きす1本、かき揚げがのった丼が2,300円、海老4本の海老天丼が2,700円、小鉢などが付く天丼セットが2,900円です。1,700円と書いているブログは何年も前の情報です。開店は11:00で、12:30に並ぶより開店時に着くほうがずっと楽です。
雷門から3分の葵丸進は、1946年から厚めの衣の江戸前天ぷらを揚げています。店は広く落ち着いていて、グループ向き。21:00まで営業(ラストオーダー20:00)、月曜定休です。天丼やかき揚げ丼は2,000円ちょっとと紹介されてきましたが、単品の料金はネットで公表されていないので、店頭のメニューで確認してください。
すき焼きとうなぎ:お金をかけるならここ
「浅草でいちばんの店は?」と聞かれて多くの人が思い浮かべるのが浅草今半で、奮発するなら私たちもここを勧めます。1895年4月に牛鍋屋として創業し、1928年から国際通りのいまの場所で営業しています。
コツはランチです。11:30〜14:30、今半では予約不可のお手頃な料理を出していて、なかには1日20食限定のものもあります。
| ランチの料理 | 料金 |
|---|---|
| 百年牛丼 | 2,200円 |
| 明治すき焼丼 | 3,300円 |
| すき焼きまたはしゃぶしゃぶのランチセット | 5,390円 |
| 昼の会席 | 8,250円 |
夜は本格的なすき焼きが9,680円からで、神戸牛なら30,000円を超えます。1人5,500円を超えると10%のサービス料がかかり、夜は電話予約です。浅草今半のレビューでは、どの今半がどの今半なのか(今半を名乗る会社は3つあります)と、席の取り方を解説しています。
うなぎなら、吾妻橋の南、隅田川沿いにある駒形 前川へ。その歴史は約220年前にさかのぼります。うな重は国産養殖うなぎで約6,300円から。16:00以降は10%のサービス料が加わるので、これも昼に来る理由のひとつです。

地元の人が食べて飲む場所
「浅草の地元の人はどこで食べるの?」への正直な答えは、「上に挙げた店より安くて、もっと雑多なところ」です。
浅草寺の西から六区へ向かう通り、ホッピー通りには、ビニールの日よけの下に外席を出した居酒屋が並び、自慢の煮込み(牛すじやもつ)をホッピーや焼酎と一緒に出しています。週末は朝から開く店もあり、ほとんどは21:00〜23:00に閉まります。専用のガイドもあります。ホッピー通りと居酒屋をどうぞ。
駅の下の浅草地下街には、かき揚げそばで知られ平日6:00から開いている立ち食いそばの文殊と、銀座線の改札そばにある焼きそばのカウンター福ちゃんがあります。人生が変わるほどではありませんが、どちらも早くて安くて、実に昭和です。
吾妻橋のたもとの神谷バーは、1882年からブランデーベースのカクテル、電気ブランを注いでいます。1階は現金と食券、上の階ではカードが使え、ラストオーダーは19:30。どちらかといえば夜に寄る店なので、夜の浅草のガイドもご覧ください。
フードツアーと料理教室
浅草でガイド付きツアーに意味があるのは、いい小さな店ほど英語のメニューも、外国人に読める看板もないからです。ツアーなら、注文してくれる人の後について店に入れます。お得なのは夜のツアー。居酒屋やホッピー通りが中心で、12品のツアーは4軒の店で夕食1回分を食べ歩きます。昼のツアーはおやつと浅草寺の歴史が中心なので、初めて浅草寺を訪れる人に向いています。すでに浅草寺のウォーキングツアーに参加するなら、2つ目の昼ツアーではなく夜のフードツアーを選びましょう。
食べ歩くより自分で作りたいなら、浅草には何千件もの口コミがある寿司づくり教室があります。約100分で巻き寿司と握り寿司を作り、家族連れに人気です。日本酒付きのプランは抹茶と日本酒の飲み放題がついて、大人の午後になります。
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もっと小さくて甘いものがよければ、茶道・工芸体験のページで紹介している抹茶と餅のワークショップは1時間以内で終わります。昼食と浅草寺のあいだにちょうど収まります。
食べ歩き一日プラン
- 9:30 雷門からスタートし、シャッターが上がり始めた仲見世を歩きます。九重の揚げまんじゅうと木村家の人形焼を、それぞれの店の前で。
- 10:30 腹ごなしに浅草寺をお参りし、西側から出て開店したての花月堂のめろんぱんへ。
- 11:30 大黒家で天丼、または国際通りで今半の昼の丼に並びます。
- 14:00 北へ歩いて壽々喜園で抹茶ジェラート、または梅園でひと休み。
- 16:00 ホッピー通りで煮込みと最初の一杯。または夜のフードツアーに参加。
- 19:00 19:30のラストオーダー前に、神谷バーで締めの電気ブランを。
屋台や小さな居酒屋のために現金を持って行きましょう。おやつのカウンターやホッピー通りの店はカードが使えないところが多く、大きなレストランは使えます。そして早めに食べること。昔ながらの浅草の多くは19:00には閉まってしまいます。遅い時間の選択肢は、居酒屋、今半(ラストオーダー20:30)、それにホテルに持ち帰るおやつなら24時間営業のドン・キホーテです。
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