良心的な料金の、魅力あふれる小さな遊園地。公式チケットも公正で、窓口と同額のうえ前日まで返金できます。ただ、不規則な営業カレンダー、現金のみの有料アトラクション、大まかな英語版サイトのせいで、最上位のおみくじには届きません。
吉
- Webチケットは窓口と同額で、前日まで返金可能
- 4歳まで無料、赤ちゃん向け設備も充実
- 現役で日本最古のコースターと、無料の屋上展望
- 支払い、ロッカー、ベビーカー、雨天まで網羅した詳しいFAQ
結んで帰る
- 定休日がなく、休園日に当たってしまう人が出る
- パンダカーとゲームプラザは現金のみで、ATMもない
- 英語版ページは年齢や付き添いのルールを簡略化している
- 個人客向けのオンライン割引はない
浅草寺では悪いおみくじを境内に結んで帰ります。当サイトの評価も同じ尺度です。
浅草花やしきには2つの顔があります。浅草寺のそばにある小さな遊園地であると同時に、自前のチケット販売元でもあり、公式Webチケットで Klook、KKday、楽天と同じ客を取り合っています。このレビューでは両方を取り上げます。運営会社のこと、公式チケットと再販サイトの比較、そして入園してからの遊園地としての実力です。のりもの、料金、半日プランについては浅草花やしきガイドをご覧ください。
花やしきを運営しているのは
遊園地を運営しているのは株式会社花やしき。1985年4月に設立された資本金1億円の会社で、本社は遊園地と同じ浅草2-28-1にあり、バンダイナムコグループの一員です。グループの遊戯施設会社であるバンダイナムコアミューズメントが、子会社として同社を挙げています。「バンダイナムコが所有する遊園地」と紹介されることもありますが、厳密には、2000年代半ばに運営を引き継いだこのグループ会社が運営しています。同社はBeeタワー跡地に建てられた多目的ホール、浅草花劇場も運営しています。
遊園地の歴史は運営会社よりずっと古いものです。1853年に浅草寺から借り受けた土地の花園として始まり、明治時代に遊具や動物が加わり、戦後に遊園地として再出発、1953年にローラーコースターが登場しました。花やしきは自らを「日本最古の遊園地」と名乗っています。あくまで自称ですが、1853年の創業を考えれば妥当なところでしょう。第三者の販売ページには基本的な事実を誤っているものもあり、KKdayの商品説明では創業年が1835年になっています。
公式チケット販売
公式Webチケットは、日本語版のticket.hanayashiki.netと英語版のticket-en.hanayashiki.netがあり、日常的に販売している商品は2つです。
| 商品 | Webチケット | 窓口 |
|---|---|---|
| 入園券(大人) | 1,600円 | 1,600円 |
| ワンデーパス:入園+のりもの乗り放題(大人) | 4,600円 | 4,600円 |
オンライン割引はありません。その代わりに得られるのは次のとおりです。
- 窓口に並ばなくていい。 浅草門でチケットを見せれば、そのまま入園できます。
- 当日購入できる。 朝食をとりながら天気を見て、スマホで買えます。
- 前日23:59まで無料でキャンセル可能で、手続きはストア上で自分でできます。窓口で買った入園券やのりもの券は払い戻しできませんが、のりもの券に有効期限はありません。
このキャンセル期限は、東京のほかの観光施設のチケットと比べてもかなり親切です。私たちが見たとき、ストア内の評価はワンデーパスが54件で4.4、入園券が32件で4.2でした。件数は少ないものの、実際に買った人たちの声です。
ストアでは、夜のホラーイベントやテーマ別の定額チケットといった季節商品も販売しています。これらは返金不可のことが多いので、条件をよく読みましょう。有料入園者15人以上の団体にはしっかりした割引があり、ワンデーパスは大人3,800円、小人・シニア2,800円になります。団体予約は6か月前から、3日前の16:00まで受け付けています。
遅い時間に買う人向けの注意点がひとつ。当日の窓口販売と通常の乗り放題パスの販売は17:00で終了します。
公式ストアと再販サイトの比較
| 販売元 | 販売商品 | 窓口との価格差 | 返金 |
|---|---|---|---|
| 公式Webチケット | 入園券、ワンデーパス | 同額 | 前日23:59まで無料 |
| Klook | 日付指定チケット:入園のみ、または入園+ワンデーパス | その日の為替レートで窓口価格に近い | 24時間前まで無料、Klook経由 |
| KKday | 入園券のみとワンデーパス付き、入園時間指定 | 最新の合計額を要確認 | KKday経由 |
| 楽天トラベル 観光体験 | 入園+乗り放題パス | 価格表示に食い違いあり | 楽天経由 |
| GetYourGuide、Viator | 花やしきのチケットはなし。周辺ツアーのみ | — | — |
花やしきのFAQがはっきり書いていることがひとつあります。ほかの販売店や旅行会社で買ったチケットの返金は、花やしきではなく、その販売元を通して行うということ。つまり再販サイトで買うなら、効いてくるのはその販売元のキャンセル規定です。支払う前に確認しましょう。
それでもKlookを使うのはどんなとき? 東京のほかのチケットをすでにKlookアプリでまとめているなら、一か所で管理できるのは十分な理由になります。入園券のみと入園+ワンデーパスの両方を小人・シニア料金つきで販売していて、価格はその日の為替レートで公式の1,600円・4,600円に近く、ときには少し安いこともあるので、当日に見比べてみてください。24時間前まで無料でキャンセルでき、柔軟さは公式ストアとほぼ同等です。返金対応の傾向はKlookのレビューで紹介しています。楽天の商品ページは、私たちが確認したとき同じセットに2つの価格を表示していたので、決済画面の金額を確かめてください(楽天のレビュー)。
Klookで花やしきのチケットを確認する US$10.19〜 · Klook
遊園地としての花やしき
花やしきの優れている点:
- 自分たちのことを正直に語っている。 スリラーカーは「洋風お化け屋敷」のライドとして紹介されていますが、花やしき自身が「怖いというより面白い」と明言しています。隅田川花火大会の夜も、園内から花火が見えるとは約束できないと来園者に伝えています。
- 小さな子どもを心から歓迎している。 0〜4歳は入園無料で、有料の同伴者がいればほとんどののりものも無料。おむつ替えスペース7か所、授乳室、ミルク用のお湯、靴を脱いで過ごせるキッズスペースがあります。
- コースター。 1953年に開業した、現役では日本最古のローラーコースター。建物のあいだを時速42kmで走り抜けると、数字以上のスピード感があります。
- 無料で楽しめるもの。 ステージショーと屋上のはなそらガーデンは入園料だけで楽しめ、出口のスタッフから再入園券をもらえば再入園もできます。
- 雨でも止まらない。 スワン、スカイシップ、ディスク・オー以外ののりものは、基本的に雨でも運行します。
物足りない点:
- 営業カレンダー。 定休日がなく、不定期の火曜日や7月上旬・12月上旬にまとまった休園があり、営業時間も季節で変わります。「毎日営業」と思い込んで来た人が休園日に当たってしまいます。必ず営業時間カレンダーを確認しましょう。
- 現金。 パンダカーとゲームプラザは現金のみで、園内にATMも両替所もなく、あるのは両替機だけです。入口と券売機ではクレジットカード、電子マネー、QR決済が使えます。
- 英語版ページはルールを簡略化している。 小人料金を「5〜12歳」、付き添いが必要なのは「4歳未満」と書いていますが、日本語の規定は学年基準で、4歳も含みます。日本語のページには例外も明記されていて、ローラーコースター、ディスク・オー、リトルスターは4歳以下でも有料、にんにんパークは3歳から有料です。
- シニアは損をしがち。 65歳以上はローラーコースター、ディスク・オー、リトルスターに乗れないのに、シニアのワンデーパスは3,400円です。
- ベビーカーの貸し出しはない。 ただし、たたんだベビーカーはインフォメーションで預かってもらえます。
公式情報の質は?
ほかの遊園地よりも上です。サイトは日本語、英語、韓国語、簡体字中国語に対応。FAQでは、ほかの施設なら当日現地で知ることになる疑問まで答えています。4か所あるコインロッカーの場所、どの窓口でどの支払い方法が使えるか、お弁当の持ち込みの可否(可)、コスプレのルール、雨の日の対応など。のりもののページには、身長制限と付き添いのルールが1つずつ載っています。
弱点は翻訳です。英語版の料金ページの年齢区分は、日本語の定義と一致していません。海外から来る家族や友人に案内するときは、日本語のページを基準に伝えてあげてください。
総評
特別な理由がなければ、公式Webチケットで買いましょう。窓口と同じ料金で、列に並ばずに済み、前日23:59まで無料でキャンセルできます。予定がはっきりしないなら窓口で買っても、料金はまったく同じです。すべてをひとつのアプリにまとめたい人で、その日の合計額が安ければKlookを。どののりものがどの年齢に向いているかなど、訪問の計画は浅草花やしきガイドと子連れ浅草ガイドでどうぞ。
